10月17日(日)、赤沢自然休養林で「医師と歩く森林セラピーの森」が開催されました。このイベントはINFOM国際自然・森林医学会が提唱したイベントで、森林浴や森林セラピーの健康増進効果をわかりやすく伝える普及イベントとして、10年ほど前から開催されています。

赤沢自然休養林では、長野県立木曽病院の名誉院長である久米田先生が同行することで、森林セラピーの森を医師と歩くというイベントを実現してます。なお久米田先生も森林セラピーガイド・森林セラピー専門医の資格をお持ちです。

当日は前夜から降りつづいた雨が残り、雨具を手放せない散策が予想されていました。ところが、歩き始める時間が近づくにつれ、お天気は回復傾向に。出発する際には傘も要らず、予定していたメニューを全て体験することができました。

このイベントには森林セラピストも同行しており、森林内にある様々なスポットやアイテムを利用して、人々があまり使わない感覚を呼び起こしていきます。例えば満員電車や人混みの中では、あまり周囲に意識を集中することはありません。しかしその環境に慣れてしまうと、気持ちも内面に向かい続けてしまい、ストレスの原因となってしまいます。

そこで森林の中では、音、香りなどにも注意を払う訓練を行います。赤沢に到着した時には会話が先行していた参加者が、森林の中で周囲に注意するようになると、会話が減ってゆく傾向が現れます。気づかなかった様々な情報が、森林の中には満ちているのです。昔々、人々はこのような環境で暮らし、生活に必要な物を獲得していたのですね。そのような環境に戻ることで、我々の身体の機能をフルに発揮することができます。

森林内では、安全なスペースを選んで「安息」という休息タイムを取ります。森林内では都市部より寒いことが多いので、体温を奪われないようにレジャーシートなどを敷き、身体を横たえてのんびりと過ごします。この時間の中では、本当に寝てしまう人もいます。森林セラピストは、安息の時間中は静かにするよう心掛け、参加者が森林の環境に身を委ねることに努力します。

今回のイベントでは、クロモジやリコリスをブレンドしたお茶が振る舞われました。雨が止んでから気温が下がっていたので、温かいお茶はありがたく、ホッとします。自然由来のお茶を森林で楽しむことで、五感のうち味覚もまた呼び覚まされていきます。

イベントに同行した久米田医師は、森林セラピーの生理実験で明らかになった効能を解説して下さいました。森林セラピー基地認定時に都市部と比較して得られたリラックスの指標、都会のお疲れサラリーマンが森林を旅して免疫機能を向上させ、4週間後まで効果が続いていた結果などを解説します。新型コロナウィルスが蔓延した現在、間接的であれ免疫機能が向上するという森林浴の効果は、とてもありがたいものです。

今回のイベントは正午までの散策で、健康チェックの後、お弁当を受け取って解散となりました。健康チェックでは血圧やストレスの指標を確認し、多くの参加者で改善効果が見られました。

新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、今回のイベントは長野県内にお住まいの方に限って開催されました。ぜひ皆さんもお近くの森林や公園を歩き、リラックス効果を体験してみて下さい。また赤沢自然休養林などの「本物の天然林」を訪れて、思い出を心の中に刻み込むと森林浴の効果が長続きします。

赤沢自然休養林の森林浴・森林セラピー体験については、上松町観光協会までお問い合わせください。

 

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Translate »