森林は普段の生活圏と異なり、自然のままの地形を保っています。 地面には起伏があり、天候が変わると雨宿りをする屋根もほとんどありません。 また当然のように、野生の生き物たちが住んでいます。
怪我や事故を避けるために、安全な装備と心構えを備えてお出かけ下さい。
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安全な森歩きのための装備
(1)長袖の動きやすい服、やや厚手の長ズボン (2)履き慣らした、足首まで保護するトレッキングシューズ (3)つばのある帽子 (4)リュック・バックパック (5)必要に応じて、トレッキングポールやストック (6)雨具、できれば上下の雨ガッパ (7)熊鈴や音のでるラジオなど (8)タオル、敷物 (9)飲み物、ゴミ袋
上記は代表的な装備です。
虫刺されや植物の棘などを避けるため、長袖は必須。足元の岩で怪我をしないよう、靴はハイカットをお勧めします。両手が塞がっていると転倒した瞬間に手を出せないので、荷物はバックパックの中へ。熱中症に備えて飲み物は必須です。頭上から枝が落ちてくる恐れがあるため、帽子を被りましょう。
赤沢自然休養林は標高1,000mを超えます。天候の急変に備えて、雨具や着替えを準備しておくと安心です。
園内は火気厳禁です。また自然保護のためゴミはお持ち帰り下さい。特に残飯を森林に捨てると、動物が人間界の食物の味を覚え、最悪の場合は人に危害を加えるようになります。
野生の動物に出会ったら
赤沢自然休養林は天然林として保護され、自然の生態系が維持されています。ごく稀に、散策中に動物たちに出会うことがありますが、特に大型の動物がニホンカモシカとツキノワグマ。うかつな対応をすると危害を加えられることがあるため、十分にお気をつけ下さい。
【ニホンカモシカ】
通常は単体で行動しています。目が悪いため、割と近くに人がいても逃げません。しかしツノは鋭く、軍手などは簡単に裂けてしまいます。普段は温厚なニホンカモシカですが、子連れの時には注意。カモシカの子供は好奇心旺盛でこちらに近づいてくることがありますが、親は気性が荒くなっているので、こちらからカモシカに近づかないように距離を取って下さい。
【ツキノワグマ】
赤沢自然休養林は果実が少ない針葉樹林のため、滅多に縄張りにするクマはいませんが、子育て中の雌グマは雄グマを避ける傾向にあるため、雄グマの少ない赤沢の森へ潜り込むことが時々あります(実際、ツキノワグマの目撃情報はほとんど親子か子供の熊)。基本的には臆病な動物なのですが、子連れの母グマは気性が荒くなります。出会い頭は最も危険。単独で森林を歩く際は、熊鈴やラジオを鳴らして、相手にこちらの位置を知らせて下さい。
※ツキノワグマに出会ったら、急に逃げ出してはいけません。逃げる相手を追いかける習性があります。相手をしっかり睨みつけ、少しずつ距離を開けて下さい。俗に言う「死んだふり」はクマの興味を引いてしまうので逆効果、厳禁です。